カカオ100%
カカオは忘れられがち、またはあまり知られていないのですが実はフルーツなんです。カカオ豆(種子)のまわりをおおう、カカオパルプ(果肉)はライチや桃のような、甘酸っぱさがあり、そのまま食べることもできます。
カカオパルプ(果肉)はとってもジューシーなので、絞ってジュースとしても飲むことができます。 このカカオの果汁100%を自然発酵させ、さらに1年自然熟成させたカカオのお酒、それがOCAのカカオワインです。
ワインの発酵には糖分が欠かせません。カカオにはぶどう同様に糖分が多く含まれていて、その約60%が糖分です。この糖分がカカオにもともと付いている天然酵母によりアルコール発酵し、ワインができます。
アルコール発酵の際、人工酵母(培養酵母)を添加すると発酵が促進され、効率よくワインを作ることができますが、OCAのカカオワインは何も足さず、何も引かず、カカオ果汁のみでワインを作っています。
カカオの栽培から加工までに携わる
私たちは、カカオを仕入れるのではなく、ベトナムの南東部に位置するバリア=ブンタウ省にある、自社農園で育てたカカオを使用しています。農園では無農薬・化学肥料不使用でひとにも環境にも配慮したカカオ作りに取り組んでいます。持続可能な栽培の目安のひとつとして、有機JASを始め、オーガニック認証も取得しています。
OCAの農園には、長年ベトナムでカカオの研究に情熱をささげてきたカカオ研究の第一人者である、タンさんをメンバーの一員に迎えています。
タンさんはその土地に適したカカオの種類の選定から、カカオ豆の最適な発酵時間などを研究し、OCA農場スタッフや工場スタッフにカカオに関する適切なアドバイスをしてくれています。彼は研究熱心で、よりおいしいカカオを育てることに余念がない、頼もしい存在です。
タンさんはカカオのあらゆる可能性を、チョコレートだけに留まらず常に好奇心と探求心に溢れて模索している中で、カカオワインを作るというアイディアにたどり着きました。
良いアイディアが浮かんだものの、実際においしいカカオワインを完成させるには、長い年月がかかりました。
OCAのカカオワインは天然酵母のため、どのくらい発酵させるべきか、見極めるためこまめに観察しなくてはいけませんでしたし、加減がうまくいかずワインはなくお酢ができたこともありました。
時には、発酵が行き過ぎて槽が爆発してしまったこともありました。
何度も失敗し、そのたびに新しい発見を得て、諦めずに試行錯誤の結果できたのがこのカカオワインです。
自社農園ならではのフレッシュなカカオと、このカカオ愛が人一倍強い、タンさんの情熱と探求心によって完成したカカオワインは、Tree to Barのチョコメーカーである私たちならではの唯一無二のワインになりました。
時間を惜しまず自然発酵・自然熟成
人口酵母を使えば発酵時間が短縮できますが、自然な時間の流れに任せて作る。
効率よりも、生産性よりも、あえて時間をかけて自然の恵みをいただく。
これが本当の贅沢なのかもしれません。
発酵が一番盛んな発酵から7日目頃
発酵から3か月目
発酵から1年経過
甘くて刺激的
熟成したOCAカカオワインは茶褐色で、カカオの香りがあり、甘くて、酸っぱくて、とても刺激的な味に仕上がっています。
ぶどうのワインのようなタンニン(渋み)はなく、とろみがあり、リキュールや熟成した上等な梅酒のような深い甘みと香りがあるので、食前酒やデザートワインとしてもお楽しみいただけます。ストレートはもちろん、炭酸で割ってスパークリングにして飲むのもオススメです。
自然酵母による発酵なので、人口酵母(培養酵母)の添加なし、酸化防止剤の添加なしです。OCAがお届けする、完全無添加のナチュラルワイン。
カカオ100%のワインをどうぞお試しください。