
シンチャオ♪
毎年6月、OCAのカカオ農園では国際的なオーガニック認証(コントロールユニオン)の年次更新審査に向けた、最も緊張感のある日々が続きます。私たちが「オーガニック」という言葉に込めているのは、単なる無農薬という事実だけではありません。それは、農家さんとの間で何年もかけて築き上げてきた、圧倒的な信頼の積み重ねです。
認証を取得・維持するためには、日々の農作業、使用した有機肥料、収穫量など、あらゆる工程を厳密に「記録」する必要があります。しかし、チャウドゥクの農家さんの多くは高齢です。それまで習慣になかった「ドキュメント化」という作業は、現場において非常に高い壁となります。これを支えているのが、OCAのスタッフたちの地道な努力です。
スタッフは毎日、農園に通い、農家さんと対話を重ねます。農家さんが手書きで記してくれた日々のメモを大切に受け取り、それを国際基準のフォーマットへと整えていく。この「記録を共有する」という泥臭いプロセスこそが、OCAのFarm to Barの心臓部です。農園は単なる仕入先ではなく、一つのビジョンを共有するパートナーであり、家族以上の存在です。
年末には、自分たちが育てたカカオがどのような製品になったかを届け、世界での実績を共有する。こうした「顔の見える対等な関係」があるからこそ、困難な認証の壁も共に越えていける。チャウドゥクから世界へ届ける一粒には、この見えない「記録」という名の、誠実な絆が刻まれているのです。



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