私たちが「Bean to Bar」ではなく「Farm to Bar」と名乗る理由|ベトナム産カカオの流儀

シンチャオ♪

前回の記事で、私たちは自分たちの活動を「Farm to Bar(ファーム・トゥ・バー)」と呼んでいるとお話ししました。最近は「Bean to Bar(豆から板チョコへ)」という言葉もよく聞くようになりましたが、私たちがそこに込めたい想いは、もっともっと深い場所にあります。

一般的なチョコレート作りは、世界中の市場に流通している「乾燥したカカオ豆」を仕入れるところからスタートします。しかし、OCAは違います。ベトナムのブンタウにある自社農園で、土を耕し、苗を植え、木を育てるところから始めているんです。つまり、原料を「買う」のではなく、自分たちの手で「創る」のが私たちのスタイルです。

なぜ、そこまで苦労して畑からやるのか。それは、チョコレートの味の命である「発酵」に徹底的にこだわりたいからです。カカオは収穫した瞬間から変化が始まります。最高の発酵を行うためには、収穫したての新鮮なカカオを、その場ですぐに適切な工程にかける必要があります。この鮮度と管理こそが、他では真似できないOCA独自のフルーティーでクリアな味わいを生み出すのです。

また、私たちは「土作り」にも一切の妥協をしません。農薬や化学肥料に頼らず、自然の力を引き出すオーガニックな農法を続けています。土が元気になれば、カカオの木も健康に育ち、その実には力強いエネルギーが宿ります。そのエネルギーを、そのまま皆さんの手元に届けることが私たちの使命だと考えています。

畑から関わるということは、天候や自然の厳しさと向き合うことでもあります。しかし、目の前で赤や黄色に色づくカカオの実を見ていると、この「Farm」という原点こそが、最高の「Bar」を作るための唯一の道だと確信しています。私たちが土に触れ、汗を流して育てたカカオが、一枚のチョコレートになって皆さんの元へ届く。その物語の始まりは、この豊かなベトナムの土壌にあるのです。

これから皆さんがOCAのチョコを手に取ったとき、その向こう側に広がる広大なカカオ農園と、南国の太陽を少しでも思い出していただけたら嬉しいです。

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