
シンチャオ♪
いよいよ、カカオニブがチョコレートの液体へと生まれ変わる、最も劇的で魔法のような工程に入ります。OCAでは、「磨砕(グラインディング)」「6混合・配合(ミキシング)」「微粒化(リファイニング)」という3つの工程を、一つの専用マシンを使い、合計72時間という膨大な時間をかけてじっくりと行います。
大手メーカーのように巨大な3本ローラーなどの機械を複数使い、分刻みで次々と処理していくのとは対照的に、私たちは一台の機械と対話するように向き合います。最初の48時間は、カカオニブをひたすら磨り潰す「磨砕」に費やします。ニブに含まれるカカオバターが自然に溶け出し、固形物だったニブが滑らかな「カカオリカー」へと姿を変えていく様子は、いつ見ても感動的です。
そして残りの24時間で、オーガニックの砂糖などの配合を加えながら、さらに粒子を極限まで細かくし、風味を整える「混合」と「微粒化」を行います。この「合計72時間」という時間は、現代の効率至上主義から見れば、あまりにも非効率かもしれません。しかし、ゆっくりと時間をかけて練り上げることで、カカオが持つ鋭すぎる酸味や不快な揮発成分が抜け、驚くほどまろやかで奥深いフレーバーへと進化するのです。
効率を捨てて「時間」を味方につける。それがOCA流の、最も贅沢で愚直なモノづくりです。私がスタッフに伝え続けているのは、この「待つことの価値」です。チャウドゥクの静かな夜、機械が休みなく回り続ける中で、世界を驚かせる滑らかなチョコレートが刻一刻と磨き上げられています。
72時間の工程を経たカカオを、そのままの形で
記事でご紹介した72時間のコンチング。その工程の入口となるのが「カカオマス」です。カカオニブをひたすら磨り潰し、カカオバターが溶け出して液体へと変わったもの——それがカカオマスです。
OCAのカカオマスは、自社農園のオーガニックカカオを**砂糖も添加物も一切加えず、カカオ100%**のまま固めています。製菓・製パンの原料として、本格的なチョコレート作りの出発点として。カカオ本来の複雑な風味と、OCAのこだわりの工程がそのまま詰まっています。
ベトナム・チャウドゥクの自社農園から、Farm to Barで届けるカカオマスです。



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