未来を耕すリジェネラティブ農業。ベトナム・チャウドゥックの土に込めたカカオ栽培の決意

シンチャオ♪

私たちのカカオ農園と工場があるのは、バリア=ブンタウ省のチャウドゥクという地域です。ここには、私たちが「命の源」と信じて疑わない、豊かで力強い土壌が広がっています。今回は、昨今注目されている「リジェネラティブ(環境再生型)」という考え方を、私たちがどのようにこの地で実践しているかお話しします。

これまで私は、サステナブルやエシカルといった言葉をあえて使ってきませんでした。なぜなら、環境に配慮し、関わる人と対等であることは、モノづくりにおいて「当たり前の大前提」だと思ってきたからです。しかし、本当の意味で良いものを、日本全国のより多くの方に届けるためには、私たちの信念をしっかりと「言葉」にして伝えていく必要があると痛感しています。

私たちがチャウドゥクで取り組んでいるのは、単に「環境を壊さない」だけの農業ではありません。農業を通じて、かつての豊かな土壌をさらに進化させ、再生させていく「リジェネラティブ」な挑戦です。化学肥料で一時的な収穫量を追うのではなく、自然の循環を取り戻すことで、土そのものの生命力を引き出す。この「土を育てる」という一歩一歩が、結果としてカカオに類まれなる風味を与えてくれるのです。

60代を迎え、ベトナムでこのプロジェクトに没頭する中で、私は確信しました。本当に価値のあるチョコレートは、地球を削って作るものではなく、地球を豊かにしながら生まれるものであるべきだということです。それは、流行の言葉としての「サステナブル」を超えた、私たちの生き方そのものです。

チャウドゥクの農園で、泥にまみれながら土と対話する日々。格好をつけず、愚直にこのリジェネラティブな道を歩み続けることが、OCAを支えてくれるパートナーの皆さんや、ベトナムのスタッフたちの未来を創ると信じています。

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