始まりは「土」から。OCAがベトナムで理想とするオーガニックカカオ農園の姿

シンチャオ♪

ベトナムの太陽を浴びて、今日ものびのびと育つカカオの木々。私たちが運営するOCAの自社農園に一歩足を踏み入れると、そこには驚くほど多様な生命の営みが広がっています。今回は「カカオ農園」カテゴリーの第1回として、私たちが最も大切にしている「土壌」への考え方についてお話しします。

多くの人は「美味しいチョコレート」を想像するとき、職人の技術や砂糖の配合、あるいは最新の機械を思い浮かべるかもしれません。もちろんそれらも重要ですが、私たちが辿り着いた答えはもっとシンプルで、もっと根源的なものでした。それは「すべては土で決まる」ということです。

美味しいカカオを作るためには、まずカカオが育つ土が健康でなければなりません。化学肥料で無理やり栄養を与えられた土ではなく、微生物が活発に活動し、自然な循環が保たれた豊かな土壌。そこに根を張るからこそ、カカオの木は病気に負けない強さを持ち、その実には大地のエネルギーが凝縮されるのです。

私がベトナムで農園作りを始めたとき、まず取り組んだのは、長年使われてきた土地を「本来の姿」に戻すことでした。化学的なものを一切排除し、落ち葉やカカオの殻を堆肥にして土に還す。一見遠回りに見えるこの作業を繰り返すことで、土は少しずつ柔らかくなり、豊かな香りを放つようになります。

私たちはこの場所を単なる「生産拠点」とは考えていません。植物も虫も微生物も、すべてが共生する一つの「小さな宇宙」だと考えています。その宇宙のバランスが整ったとき、はじめて「OCAにしか出せない味」の原石が生まれるのです。

私が農園を歩き回る理由。それは、この土の一粒一粒に、未来のチョコレートの味が詰まっていると確信しているからです。土を愛し、土に感謝する。そんなOCAの農園作りの第一歩を、まずは知っていただけたら嬉しいです。

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